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良いβグルカンの選び方 3つのポイント
<目次>1 ベータグルカンの由来(原料)によって製品の差は出ますか?
答え 原料の由来によって、まったく違う物質となります。
原料によって含まれるβグルカンの分子の結びつきが違うのが一番の注意点です。
まずは、こちらのページで間単にβグルカンについてご理解ください
日本でベータグルカンといえば「アガリクス」がまず頭に浮かぶ方が一番多いと思います。
実は一番最初に注目されたキノコ系の健康食品は「メシマコブ」でした。その後、霊芝・・・いわゆる「サルノコシカケ」の俗名で知られる中国の神秘として注目されました。これらは数百、数千年に及ぶ歴史の中で重宝されてきましたが、昔は当然βグルカンの存在は分かりようが無く日本でも研究が進み、一般に知られるようになったのは昭和の終わりから平成の始めにかけてです。
最初のメシマコブは、グルコース(グルカンや糖鎖を形成する単糖のひとつ)の結びつきがβ型ではなくαの結びつきの「αグルカン」であることが後日わかりました。
霊芝の特性がなぜ、メシマコブより良かったかを研究する上で、「βグルカン」が世に知られるようになりました。そのβグルカンをより多く含んでいるとして「アガリクス」へと移行していったわけです。
健康に関する文化の違いは国によって大きく違うといわれています。
例えば香辛料を多く利用する文化の国では、香辛料が様々な健康目的で使い分けられていたりします。
日本では、「お茶」であったり、「水」であったりすると他の素材よりも文化的に”貴重度”が高く香辛料はそれほどでもないので、注目のされ方はまったく違うものになります。
キノコは日本人(アジアといった方がいいかもしれません)の文化的に非常に親近感がありかつ神秘性が感じられる素材であることが、日本でキノコ系の素材が現在でも一番多く流通する大きな原因のひとつであることは間違いありません。
また、キノコ由来のベータグルカン含有の製品は基本、原料を粉砕するだけといった簡単な製造法が多いため既存の工場(プラント)で製品化できるといった利点が日本の多くの企業の取組みを後押ししたようです。
しかし、アガリクス、メシマコブ、霊芝etc様々なキノコを原料として乾燥、粉砕しただけではベータグルカン含有量は、少ないのが実情です。実はβグルカンだけでなく、糖鎖栄養素も含んだキノコ系食品は実は優秀ではあるのですが含有量が少ない分、大量の飲用をしないと本来の特性が出てこないので費用的にも、毎日の飲用量的にも現実離れしてしまっているのが実情です。
研究機関のデータはキノコを濃縮してかつ超音波粉砕法という特殊な技術で吸収を促進させています。
一般では家庭ではこういった技術を行うことはまず不可能なので、市販品を購入して使用する場合は大量に摂取するしか方法がないからです。
しかも、キノコの栽培自体にコストがかかる為、商品価格が非常に高くなり必要なベータグルカンの量を摂取するためには、毎月大変な費用が必要となり、あまりにも重い経済的な負担となってしまいます。
かつ、キノコ由来の製品は通常良く知られる食物繊維(難消化性デキストリン)で多くが構成されているので吸収の部分では、かなり劣るといわざるを得ません。
βグルカンは、かなりの高分子ですので「吸収できない」と言い切る学者や医師はまだまだ多いですが現在では、パイエル板での反応だけでなくパイエル板のM細胞で刺激による免疫刺激、さらにパイエル板自体で吸収されている事が分かりました。
その証拠に、数万以上の分子構造をもつ多糖類、当社も推奨している「フコイダン」は飲むことで吸収され、血液中での濃度が高くなることがここ数年の研究で分かっています
※沖縄モズクフコイダンのみの検証。他の由来のフコイダンは今後検証されるかもしれません。
欧米から始まり世界で最も知られているβグルカンといえば「パン酵母由来」のものです。
日本でも最近知られてきたパン酵母由来べーたグルカン原料は文字通りパン酵母(=イースト菌)から抽出・精製されます。
パン酵母(イースト菌)からの抽出物が健康食品に提供されるようになったのは1940年代からで全体でみれば比較的新しい健康食品と言えますが、研究が日進月歩・躍進しているベータグルカンの仲間の中では、逆に古い世代といえます。
パン酵母のベータグルカンは酵母の細胞壁内に含有されます。
難点の一つは、たんぱく質と脂質の除去が十分ではない商品があり一部の飲食者からはアレルギーが指摘されることです。
1990年代に続々と精製技術が更新されたことで以前より安全性は高くはなりました。
パン酵母由来のβグルカンの主な結合は、「ベータ-1.3」結合です。わずかに「ベータ-1.3-1.6グルカンを含有します。※全体の3分の1
キノコ由来のものにはベータ1.4結合、1.6結合などの特性の弱いベータグルカンが多く含まれていてパン酵母由来のものは、β1-3結合のベータグルカンが主成分であるというのが特徴の素材ですが、ベータ1.3を主鎖としていなければいけないというのは、専門家の間では今や「常識」です。
主鎖が1.3でβグルカンで、それに分岐として更に1.6結合しているものが最も適していると、注目を浴びているのが現在の主流の「β1.3-1.6グルカン」です。
一部、βグルカン全体量のみに着目し、他の製品の何倍と評して製品を優秀としているサイトがありますが大きな間違いです。大事なのは、このβ1.3-1.6グルカンの含有量です。
最近の糖鎖研究から、アガリクスなどのキノコ系の食品も、βグルカンだけでなく糖鎖を多く含みそれの相互的な摂取が特性を出していたという事が分かってきました。
いままでの通常の観念で、例えばビタミンにしても、DHAなどの不飽和脂肪酸にしても薄いものよりも純度を高めた方が、より摂取量が少量で特性が高くなるというのが普通でした。
フコイダンもこれに準じます。
しかしβグルカンに関してはこれが大きな間違いでした。βグルカンは、糖鎖との関係が密で同時に摂取することが大切だったのです。
これまでのパン酵母由来の製品は他に習い「高純度」を同じように求めるがゆえに、知らなかったとはいえ、この大事な「糖鎖」を排除してきたからです。
βグルカン単一にすることは逆の道を歩んでしまう間違いであったのです。
しかも、キノコ由来と同じく元来、「耐水性」の食物繊維であるため吸収に難があり、糖鎖をほとんど持たないベータグルカンとなってしまいました。
ゆえに、現在市販されている多くの「パン酵母βグルカン」では次世代では最も推奨できない製品になってしまうと思われます。
ベータグルカンの研究の歴史は世界的にみて、この「パン酵母ベータグルカン」を中心に行われてきました。
パン酵母由来のβグルカンは「水に溶けない性質」であったため、一般には「ベータグルカンは水に溶けないもの」として長く思い込まれてきた歴史があります。
空気中にすむ酵母であるパン酵母やキノコの酵母。
もともとパン酵母由来ベータグルカンは、この酵母が自己防衛のために作る壁(細胞壁)に含まれています。地上、空気中に住む酵母は雑菌やウィルス、その他、生命持続のために必要のない物質を遮断するために細胞壁を作りますが、無論「水分」を遮断する必要があります。
そのため「硬い」「水を通さない」壁をつくるために「水に溶けないベータグルカン」を産生して防護壁とする必要があったのです
一方、次に紹介する「黒酵母」は「水の中で生息している酵母」であるため上記の菌株とは違い、よく水に溶けて他の雑菌やウィルス、汚物を絡めとるように粘度の高い高密度の水溶性ベータグルカンを「防御壁」とする必要があったのです。
β-1.3/1.6グルカンは、アガリクスなどにも含まれていますが実際は「可溶」です。
パン酵母に含まれるβ-1.3/1.6グルカンが水に溶けない性質なのであり、その他のものは原料の性質により様々です
β-グルカンの原料による性質の違いは「β-グルカンとは?」のページでご紹介していますので確認してください。
実はアメリカの特許技術で、通常は水に溶けないパン酵母βグルカンを特殊加工し水にとけるパン酵母β-グルカンはすでに発明されています。
黒酵母発酵液と比べて糖鎖を含まない分、それだけでは十分な機能性が得られるか現段階では書きにくいですが、従来のものと比べれば吸収力が向上する分良いとは思われます。
又、パン酵母β-グルカンの3分の1に存在するβ-1.6結合部分を酵素分解し、β-1.3グルカンのみにすることでパン酵母β-グルカンを水溶性にする技術はかなり前から確率されています。
現在、販売されているパン酵母β-グルカンで「水溶性」の記載のある物のほとんどは、この技術により加工されたものです。しかしβ-1.3結合のみにすることで機能性の低下は否めません。
黒酵母は大昔から、美しく美味しい水の国「日本」を彩ってきました。河川が田んぼの用水路に多く住み、水をきれいにしてきた酵母のひとつです。
この黒酵母を発酵培養させて得ることが出来る「水溶性食物繊維」が黒酵母βグルカンです。主鎖1.3結合に側鎖分岐1.6結合である水溶性のβグルカンと糖鎖を豊富に含んでいます。
黒酵母は専用の工場・装置を必要としますので、多くの企業はなかなか手が出せませんでした。しかし設備さえ持てば、工程が簡素で安価に製造できるので、製品も安価で高品質になるのが特徴です。
黒酵母発酵液は、産生時にすでに高い濃度で良質のベータ1.3-1.6グルカンを含有するため通常、抽出作業を必要としませんでした
この歴史が、最近になって「糖鎖」を除去せずに利用してきたある意味、偶然の利点となりました
発酵後、熱殺菌だけをして飲用できる、まさに自然素材の傑出作品だったのです。当サイトでは基本、この黒酵母(アウレオバシジウム)発酵液を推奨しております。
同金額にて飲用できるベータグルカンの量を考えても突出しています。黒酵母由来のベータグルカンは、1.3-1.6結合のベータグルカン(ほぼ100%)です。
30年以上の飲用実績から安全性が確かなことも大事な要素のひとつです。製品は、瓶などではなくアルミパウチを使うことで無添加としているものを推奨します。
安全で体に良いものを、出来れば低価格である方が良いという事を考慮すれば他のベータグルカン製品を選ぶ理由は見当たらないような気がします。
安価であることは悪いことではありません。
しっかりとした量を、多くの方が飲用できるというのが当社の求める皆様の健康です。
答え
ベータグルカンは計測できますが、ベータ1.3グルカンなど計測はできません。科学的に計測が出来ないベータ1.3グルカンやベータ1.3-1.6グルカンを計測したとして「重量表示」している、もしくは、そう思わせている製品は問題があります
「炭水化物」に分類される栄養素の中に、食物繊維があります。
もちろん、炭水化物も食物繊維も現在の科学で、重量をきちんと計測することが可能です
そして、食物繊維に分類される栄養素の中にβグルカンがあります。
このβグルカンも計測可能です。
さらに、βグルカンに分類される栄養素の中にも様々な物質があります。β1.4グルカンであるセルロースや、最近話題になったトレハロースもβグルカンの仲間です。
しかし、このβ1.3グルカンや、β1.3-1.6グルカンを他の栄養素のようにきちんと計測する技術は、まだ人類は持っていないと考えて問題ありません。
一部、海外の企業で計測可能としている会社があるらしいですが日本では認められていません。
他のことはともかく、医学や科学では世界でも有数の国であると思われる日本が「計測不可能」としているのですから海外の企業と比較して信用度において、どちらを信じるかは個人の自由です。
が、当社の場合は日本の基準を信用しています。
公的検査機関として、日本で有名で信頼できる機関にひとつである「日本分析センター」でも、この件に関しまして警笛を鳴らしています。また過去に判例としても、この問題については判断されたことがあります。
下記の図は、わかり易くβグルカンの仲間の分類を示したものです。
栄養表示成分に明記されている「βグルカン」は2番のものです。
3番の、もっと細かい分類においての重量計測は出来ません。
つまり、なんら特性を持たないβグルカンに、ほんの少しβ1.3-1.6グルカンが入っていても、又は、ほとんどβ1.3-1.6グルカンであってもまたは、まったくβ1.3グルカンが入っていなくても、計測されたβグルカンは2番なのです。
だから、「β1.3グルカンが一製品に何グラム入っていて、優秀」と広告されている製品は問題があります。
正しくは、「βグルカンが製品に何グラム入っていて、優秀」でなければいけません
そのβグルカンのうち、おおよそ、どれくらいがβ1.3グルカンやβ1.3-1.6グルカンなのかは「推量」となるので、はっきりグラム表示すること、「優秀」と表現することは不誠実なのです。
答え
吸収力・糖鎖含有・特性・そして安全性を考えても当社は基本「黒酵母発酵液」を推奨します
βグルカンはグルコースが数万から数十万とつながった「多糖体」です。ゆえに、つい最近まで「人は吸収できない」といわれてきたほどです。
先のパイエル板のことがあるにしても「吸収が悪い」のは否めない事実です。なので、固形のもの(カプセルも含む)ものよりも、液体の方が良いと思われます。
もともと耐水性である種類のβグルカンは、水には溶けませんので液体のものを求めることは出来ません。
最後にひとつ、大変多い質問について書いておきます。
これは、どちらともいえないのが本当です。
それは、素材自体の特性が違うので目的によって異なるからです。
βグルカンは、どちらかと言えば人間がもともと持っている健康を守ろうとするチカラ(いわゆる免疫など)サポートするのが得意分野です。
フコイダンは、どちらかといえばアポトーシスなど特化した分野をサポートするのが得意分野です。
怪我や病気であっても、もともと人間が持っているチカラがなければ、どんなに良い薬があっても治りません。
そういう意味で、β-1.3/1.6グルカンとフコイダンは双璧といえます。