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たった1つの細胞(受精卵)から細胞は自己増殖を繰り返し、成人では約60兆個の
細胞にまで増え人体を形成しています。
また常に若く、元気に生命を保つために「新陳代謝」を繰り返すことも
重要な細胞の自己増殖です。
この自己増殖に深く関与する「核酸」
遺伝子、DNA、核酸、よく聞くキーワードではありますが案外、一般には知られていません
第七の栄養素
核酸について、このページでは簡単に説明しています
人間が生きていくための栄養のほとんどを食事(経口)で摂取しています。
生命活動に必要な栄養で食事から摂らなくても合成できるものも多くありますが
体内合成出来ない栄養素を、よく「必須」という言葉を前につけて表現します。
必須栄養素と云えば、五大栄養素である炭水化物(ブドウ糖)
タンパク質(アミノ酸) 脂肪(脂肪酸) ビタミン ミネラル。
それに食物繊維を加えた6つが広く知られています。
そして第七の栄養素として知っておくべきもの・・それが「核酸」です。
核酸は、主に肝臓で体内のアミノ酸を使い合成できることが知られていたので
長く食事からの摂取は重要視されていませんでした。
しかし、加齢と共に合成できる核酸の量が減ってくること。
核酸が今まで必須栄養素として認知されていたものと比較しても
大変大事な栄養素であること。
体内合成される核酸は不完全で、経口からの核酸摂取が非常に大事であること。
以上の3点が認知されてきて「第七の栄養素」とか「第七の必須栄養素」と
近年呼ばれるようになって来ました。
私たちの体をつくっている細胞は、おおよそ60兆個あります。
この多くの細胞のひとつひとつに核酸は必須なのです。
脳細胞や神経細胞の一部の細胞をのぞき、この60兆個の細胞は
「自己増殖」を起こしています
ある一定時期がくると、細胞は遺伝子の命令で細胞分裂を起こし
自分と同じ遺伝子情報をもったコピー細胞をつくります。
そして自分はアポトーシス(自滅死)して、コピーした新しい自分に役割をゆずるのです。
そうやって自己増殖(新陳代謝)を行うことにより、出来る限り若々しく元気な細胞で
体を構成し健康で長生きしようとしていく訳です。
この新陳代謝を起こす時。つまり細胞分裂、核分裂して新しい細胞をつくる時に
絶対必要な栄養成分が「核酸」です。
また核酸は細胞のアポトーシスに関係しています。
ハーバード大学の研究報告でも、この特性は指摘されて、細胞の代謝にかかわる核酸が
アポトーシスにも関係しているのは大きな発見でした。
特に当社では、フコイダンと違う経路でアポトーシスに関係している特性にも注目し
フコイダンと核酸の同時摂取を推奨しています。
● DNA(デオキシリボ核酸)
DNAは細胞の核内に存在しています。
構造は細長い糸状をしていて、体細胞ではヒストン、精細胞(精子になる細胞)では
プロタミンというたんぱく質に巻きついた形をしています。
この物質を核タンパクと呼びます。
ヌクレオチドは核酸の最少単位といえる物質で、リン酸、糖(デオキシリボース)、塩基が
結合して出来ています。 このヌクレオチドが鎖のように、たくさんつながり
二重らせん構造をしているのが特徴なのが「DNA」です。
人間では、ひとつの細胞核の中のDNAを全部つなげると、
約30億個の塩基対が並んでいます。
● RNA(リボ核酸)
RNAもヌクレオチドが鎖状に多数つながった形をしています。
DNAとの違いは塩基の一つ、チミンがウラシルに、また糖であるデオキシリボースが
リボースになっている点です。
RNAは1本のヌクレチオドから出来ています。
DNAは、全遺伝子情報を記録した生物の設計図
DNAの中にある遺伝子は体をつくるタンパク質合成のための
設計図の役割を担っています。
親の形質が子に伝わる遺伝現象はDNAの働きによるものです。
人間のDNAには、約10万種類のタンパク質を合成するための遺伝情報があります。
子供のDNAは両親の、それぞれのDNAが一つに合成されたものです。
DNAは設計図としての役割のほかに、もうひとつ大きな役割があります
それは、「自己複製(細胞増殖と新陳代謝)」です。
また体内では古い細胞が死に、新しい細胞が生まれる
新陳代謝を繰り返していますがこれもDNAの自己複製です
RNAは、設計図に基づいてタンパク質を合成する大工のような役割
RNAには mRNA・tRNA・rRNAなどの種類があり、お互いが協力して
タンパク質合成の一端を担っています。
また脳細胞で、特に記憶に関して重要な役割を担っているのもRNAの特徴です。
●デノボ合成とは
主に肝臓でアミノ酸などから核酸を合成する方法です。
たとえ食事からの核酸摂取が無くても、このデノボ合成によって
核酸は体内で生産されます。
これにより一時期、核酸の食事から(経口から)の必要性がないと云う認識がありました。
しかし加齢などに伴って肝機能も低下し、デノボ合成による核酸合成量も減るため
体内の核酸量も減少してしまいます。
●サルページ合成とは?
食物の細胞の中にある核酸がヌクレオシド(ヌクレオチドからリン酸がとれたもの)などの
成分に分解・吸収されたものが、体内で再び核酸に合成される方法がサルページ合成と
呼ばれる合成方法です。核酸の研究は今まで主に遺伝子学が中心であったために
経口での摂取の重要性が考えられませんでした。
しかし他の分野で研究が進むにつれ、核酸の重要さが認知される度に、
このサルページ合成による経口からの核酸摂取の重要性が強くなってきています。
デノボ合成とサルページ合成の間には、体内で一定の規則があります。
それはサルページ合成が増えるとデノボ合成を減らし
サルページ合成が減るとデノボ合成を増やすというフィールドバックコントロールが
働いて体内の核酸量は一定に保たれるという規則です。
核酸食と痛風について
従来の栄養学では核酸食(核酸を多く含む食事)は痛風の原因になるので
摂らないほうが良いとされてきました。
痛風とは、血液中の尿酸が増えすぎたために、関節部などに尿酸が結晶化して
炎症を引き起こし、痛みを生じさせる病気です。
核酸の成分であるプリン塩基を持つアデノシンやグアノシンなどが分解されて
尿酸は作られるので摂取すると尿酸が増えるのではないか?という仮定のもと
従来はこのように考えられてきたわけです。
しかし現在では、よぼど過度でない限り核酸食をとっても
フィールドバックコントロールによって体内の核酸量は一定に保たれるので
核酸塩基のアデニンやグアニンから作られる尿酸の量も
核酸食を摂る前と変わらずほとんど影響を与えないことが分かっています。
最近の研究では痛風はストレス・アルコール・激しい運動に起因することが
分かってきています。
仕事や人間関係のストレスを解消しようと、お酒をたくさん飲んだり、
運動後にたくさんビールを飲むと、高尿酸血症になり易くなります。
成人では、核酸および核酸関連成分が毎日2.4~3gぐらい
体外に排泄されているといわれています
したがって、この排泄された分を補給しないと核酸は不足するので、
肝臓での合成(デノボ合成)や食事での合成(サルページ合成)で補う必要があります。
(下記、食品中の核酸含有量を参考に)
食品中の核酸含量 (可食部分1kg中の成分)
※印は重要な栄養は豊富だがコレステロールが高い
臓器 | 鮮魚 | 魚/缶詰 | 乾豆 | ||||
鶏肝臓 ※ | 402mg | イワシ | 343mg | イワシ | 590mg | うづら豆 | 485mg |
牛肝臓 ※ | 268mg | アンチョビ | 341mg | カキ | 239mg | そら豆 | 484mg |
豚肝臓 ※ | 259mg | サケ | 289mg | サバ | 122mg | がばそ豆 | 356mg |
子羊肝臓 ※ | 88mg | サバ ※ | 203mg | ニシン | 82mg | えんどう豆(クロ) | 306mg |
鶏心臓 ※ | 187mg | イカ ※ | 100mg | ハマグリ ※ | 44mg | 小白豆 | 305mg |
牛心臓 ※ | 49mg | ハマグリ ※ | 85mg | サケ | 26mg | 大いんげん豆 | 293mg |
子羊心臓 ※ | 50mg | エビ ※ | 10mg | 大北部豆 | 284mg | ||
牛脳 ※ | 61mg | アンチョビ | 6mg | こけもも豆 | 248mg | ||
マグロ | 5mg | 小いんげん豆 | 190mg | ||||
えんどう豆 | 173mg | ||||||
赤小豆 | 140mg |
上記の核酸を多く含む食品等から栄養バランスを考えて上手に摂取することが基本です
しかし、実際は一日の食事で摂れる核酸量は、頑張ってもせいぜい1gほどです。
残りの1.4gから2g程度を肝臓でのデノボ合成で補うことになってしまいますが、
40歳を過ぎ年齢を重ねるほどに肝臓でのデノボ合成能力が衰えてくるため
必要量を補いきれず、その結果核酸不足を招くことがあります。
核酸不足は身体に重要な影響を及ぼすことになりますので、
補助食品を使うことも有効な手段です。
補助食品による核酸の一日の摂取量は、肝臓の状態、食生活などによって
それぞれ異なるのは当然ですが、目安としては
おおよそ若い人なら1日/300mg 高齢者なら1日/500~1500mg を
摂取すれば良いと思われます。
体内で合成される核酸(デノボ合成)は不完全で未熟な核酸なので
体内でつくられる正常では無い細胞もこの核酸を利用することができます。
しかし食品等から摂取しサルページ合成される核酸は、
正常ではない細胞の栄養源にはなりません。
必要量のすべて(約1.4~3g)を食品などから摂取すれば、
フィールドバックコントロールにより
正常ではない細胞は、利用できる核酸が不足し一種の飢餓状態になります。
このことから自己増殖に対して一定の期待ができるのです。
※核酸は、デノボ合成にしろサルページ合成にしろ
主に肝臓で、その合成は行われいますが細胞単位での合成もされます。
正常ではない細胞も、自己で核酸を合成して分裂しますので、経口の核酸量を増やし
肝臓でのデノボ合成を減らしても、100%体内のデノボ合成を無くし
正常ではない細胞の分裂を抑制する事はできません。
しかし、経口の核酸摂取によりサルページ合成の核酸を増やし
肝臓のデノボ合成を減らせば、正常ではない細胞に対してかなりの圧力(飢餓状態)を
加えることができます。
経口からの核酸摂取(サルベージ合成)で1日必要量をすべて補給すれば
フィールドバックコントロールによるデノボ合成の核酸の総量の減少が期待できます
また先に述べたようにフコイダンとは違う経路からの
アポトーシス等に関係しているのも大きな特徴です
当サイトが、黒酵母発酵液、そしてフコイダンに次いで
核酸の摂取をお薦めするのは統合的健康を考える上での
第三の矢としての核酸摂取です。
矢を重ねる事で折れにくい矢をつくろうという訳です。
核酸は、体内(肝臓)で長時間滞在する必要があります。
つまり分解、吸収、そして核酸の合成に時間がかかる「高分子」である必要があります。
最初から低分子のもの、つまり核酸の最少単位であるヌクレオシド
(ヌクレオチドからリン酸がとれたもの)や、
それに近い分子形態のものを摂取すると消化の過程で更に分解されてしまい、
サルページ合成に使われにくい事が分かっています。
また分子量が小さいと、体内で核酸成分が尿酸になりやすいこともあるようです。